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[見立胡蝶の夢 ] 仮題
羽鳥古山 [作]
[日本、大正から昭和初期(1910年代から1930年代)頃?]手稿
大きな(176×108.5cm)絵画で、疲れた女性が蝶が頭の上を舞う中、荒れた海への航海を夢想している。画家・羽鳥古山(1891-)は、梶田半古(1870-1917)に師事し、児童書、小説、書籍の表紙、屏風(びょうぶ)の挿絵画家として活躍した古山のこの掛軸は、古代中国の『荘子』の「蝶の夢」の章から着想を得た可能性がある:
「ある時、荘子は蝶になった夢を見た。蝶は羽ばたき、飛び回り、自分らしく自由に振る舞い、幸せだった。彼は自分が荘子であることを知らなかった。突然目覚めると、そこには確固たる荘子がいた。しかし、彼は自分が荘子として蝶の夢を見たのか、それとも蝶として荘子の夢を見たのか分からなかった。荘子と蝶の間には何らかの区別があるに違いない!これが『物の変容』と呼ばれるものである」。1
絹に顔料。単層の布張り。軽い変色、時々シミ、および軽微な汚れ。基部のみにジクノブ。右下部に作家の印章。取り付け部分は木製のジクを含む約176×108.5cm、絵画部分は約144×98.5cm。
1. ワトソン、バートン [1964]. 『荘子:基本著作』(第3版). ニューヨーク:コロンビア大学出版局。